最新治療のデメリットと、メリット

四つ葉のクローバー 退院の希望 先進医療

どうしても最先端の治療法というと、イコール「治る確率が高い」と思いがちですが、それは間違いの場合が多いです。

「週間現代」にこんな記事がありました。

【「最先端治療」が受けられる病院の、意外なリスクをご存じですか】>>

この記事には、最近特にスピードが増して、いろいろな治療法が出ている「がん」の最新治療法の陥りやすいワナについて書かれています。

 
 

「がん」と宣告(せんこく)されると、患者はまず「死」を意識することがほとんどだと思います。

担当の先生は、まず「標準治療」をすすめますが、患者としては、「がん=普通の治療では治らない」というイメージがあって、なかなか標準治療を信じることができません。

そして、新しい最新の治療に「治る道」を見てしまうようになることがあります。

ですが、最新治療というのは、あくまで「最新」というだけで、「治る確率が上がる」訳ではないのです。

 
 

最先端治療のデメリット

週間現代の記事では、最初にロボット手術について書かれていました。

ロボット手術は正確で、従来ではできなかった不可能な3次元の動きができるので、手術のキズを浅くすることができて、回復を早めてくれます。

しかしデメリットも存在します。

それは「触感」がないため、通常では気づくはずの見えなかった病変や、人間の手の感覚で行っていたちょっとした動作もできないということになります。

そのため最悪の場合は、

もし誤って大動脈を傷つけた場合、出血でモニターが血の海になることが考えられる。当然、「開腹手術」に切り替えることになるが、対処できる医師がいなければ、患者は命を落とす。

ロボットに生命を託すことに抵抗を覚える人もいるだろう。万が一、家族が亡くなった場合、遺族は納得できるのか。

と書かれていました。

最新の技術については、メリットだけでなく、デメリットの面も理解して患者に合った手法を取り入れることが大切だとわかります。

 
 

放射線治療についても書かれていました。

よく言われる最新の放射線治療で「ピンポイント照射」という言葉をよく聞きますが、これも技術やフォローできる環境がないと、最悪のケースになる場合があるようです

「放射線治療はやりにくい身体の部位がある。とくに胃や腸は組織が薄いので、下手に放射線をかけると組織を破ってしまったり、後ろ側の膵臓などに悪影響を及ぼすことがあります」(医療ジャーナリストの田辺功氏)

これもマニュアル化して、多くの医師が質を落とすことなくできる治療ではないようです。

技術が必要な治療で、ちょっとしたミスが命取りになることがあり、その場合はそのフォローを迅速にできる環境が必要になります。

 
 

話題の「免疫チェックポイント阻害剤 オプジーボ」についても書かれています。

一部では「夢の薬」とも言われるオプジーボだが、実際はまだまだ発展途上にある。

「効果がある人は2~3割に留まっています。さらに、効くか効かないかを投与前に判別する方法がないのも課題です。

現に妻には効きませんでした。

期待が大きいだけに、改善しないとわかったときの落胆は激しいです。

 
 

まとめ・最新治療のメリット

最新治療は「高額」で、行える場所も「少ない」ことから、心理学で言う「希少性」の法則が出てしまって、「どうしてもその治療がやりたい」ということになってしまう場合が多いです。

まだまだ現在では標準治療が「一番生きる確率が高い」とされています。

そのため標準治療ではない最新治療を知ったとき、難しいかもしれませんが、立ち止まってまわりを見渡して、その心理的呪縛(じゅばく)から脱出する努力も必要になってきます。

 
 

しかし、標準治療が「効かなかったとき」、こういう場合は最新治療に心が傾くのは逆に普通のことです。

医師や病院は、「責任を持てないから」という理由で、あまり最新治療を強くすすめないことが多いと実感しています。

医師も多忙すぎてきめ細かな配慮ができない場合がほとんどです。

「治らないかもしれない」し「高額で怪しい」かもしれない治療ですが、それが「患者の希望」になることもあります。

個人的に最新治療のメリットはここにあると思います。

肉体的だけではなく、精神的な配慮で、最新治療の選択を推してもらえるような環境も、現場に期待したいです。

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