【樹状細胞ワクチン療法】の病院を聞きました

免疫療法

がん樹状細胞ワクチン療法の最前線(厚生労働省調べ)2018年7月14日一部更新

目次
  1. 樹状細胞および腫瘍抗原ペプチドを用いた癌ワクチン療法
  2. 今後の展望
  3. 最新 福島県立医科大における研究2017/11/16追記
  4. おすすめの記事

 
 

現在、国内のがん治療には、手術、化学療法、放射線治療の3つが主体となって治療が行われています。

これらの治療はどれも、がん本体を直接やっつける治療ですが、これらとは違って、第4の治療として、免疫療法が注目を集めています。

免疫療法とは、直接がんをたたくものではなく、ひとが持つ免疫力を高めて、がんを攻撃させるものや、がんが持つ免疫から逃げるシステムをはずす薬など、免疫力に作用した、間接的な手法をとるものをそういいます。

その中でも、免疫力を上げる効果を期待した免疫療法は、抗がん剤治療や放射線治療などと比べると、効果が持続して、副作用も少なく、体力の少ないかたには適した治療で、大変期待されています。

しかし、現在、免疫療法として有効かどうか、厚生労働省の保険適用の承認をもらっている療法は残念ながら、まだ1つもありません。
 
 
 
 
 
先進医療として、厚生労働省のサイトに登録されている 免疫療法 は2つあります。

一つは「NKT細胞を用いた免疫療法」(以下、NKT細胞療法)と「樹状細胞および腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法」(以下、樹状細胞ワクチン療法)です。

現在、NKT細胞療法は先進医療Bに属しており、ここでの成果が認められれば、先進医療の保険適用の療法になります。

そうすればある程度お金を公的保険で見てもらえるので、免疫療法がより一般的になると思います。

もう一つの樹状細胞療ワクチン法は先進医療Aに属しています。

先進医療AはBに移行する前の段階のカテゴリーで、ここをクリアして実現の道を進んでほしいと思います。

調べるかぎりではNKT細胞療法の場合、先進医療から保険適用になる確率は低くないようですが、樹状細胞療ワクチン法はまだまだ成果の蓄積がほしいようです。
 
 
 

1 樹状細胞および腫瘍抗原ペプチドを用いた癌ワクチン療法とは

 
 

この療法は免疫療法のひとつです。

樹状細胞というがんをやっつけるリンパ球に指令を送る細胞があります。

これを患者の体からとって、患者のがんと合わせて培養することで、攻撃対象となるがん細胞を異物として樹状細胞へ覚えさせ、その樹状細胞がリンパ球に情報を伝えて、がん細胞への攻撃を促進します。

つまり、がん細胞を排除するための免疫を獲得がんに勝てるように強くするのですね。

その後強くした樹状細胞を、また体のなかにいれます。

そうすると樹状細胞がリンパ球ンパ球(キラーT細胞、ヘルパーT細胞など)にどのような細胞を異物と認識して攻撃したほうがいいかを伝えるようになります。
樹状細胞ワクチン療法

樹状細胞療ワクチン法は、食道がん、胃がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん、胆道がん、肺がん肝がんの患者に対応しています。

また、肺がん、乳がんの患者さんの中には、MUC-1というマークを持たない方だと、この療法は効果を発揮しないのでがん組織にこのマークが存在するかどうかを検査する必要があります。

樹状細胞ワクチン療法は、おおよそ3から4ヵ月間の期間、5から7回ほど注射で投与します。

これが1クールの治療です。

通常は重い副作用が出ることはなく、微熱が出る程度です。

この微熱逆には免疫が働いているしるしとだといわれています。

このように副作用が少ないことがこの療法の大きな特徴です。
 
 
 

2 今後の展望

家族が免疫療法をしたいということで、その中のひとつ、樹状細胞ワクチン療法を調べてみましたが、今後の展望はあまりよくないようです。
 
 
 
 
現在、厚生労働省のホームページで実施が確認できるのは下の4施設
 
 

  • 滋賀県 滋賀医科大学医学部附属病院
  • 東京都 東京女子医科大学病院(2018/7/14)
  • 福島県 公立大学法人 福島県立医科大学附属病院
  • 長野県 国立大学法人 信州大学医学部附属病院

  
※2018/7/14現在は 東京女子医科大学病院のみ先進医療A(暫定))
 
 
 
そこで、現在この療法がどのようになっているか電話で確認してみました。
 
 

(2017/3/10現在)

・滋賀医科大学は完全に療法を完全にストップしており、再開のめどはたっていないということ。

・東京女子医科大学は一昨年から療法ストップしているということ。

・東京女子医科大学は肝臓ガンの方に施術していたが、施術の条件が厳しいので、やる患者が少なくなったために自粛しているということでした。

・信州大学は先進医療では施術しておらず、現在は自由診療で行っているということ。(2018/7/14)

・信州大学は抗がん剤を使いながら、補助的に樹状細胞ワクチン療法を行っているということ。(2018/7/14)
※▼信州大学では新規の患者さんの受け入れを中止しました
信州大学病院 先端細胞治療センター

信州大学医学部付属病院 樹状細胞療法 受け入れ中止

・信州大学は今後も受け入れを進めていくこと(2018/7/14)

・信州大学での療法の価格は 1,512,000 円でということ。(2018/7/14)

・信州大学では先進医療Bでの申請をしているが、まだ承認のめどはたっていないということ。(2018/7/14)

・福島県立医科大学ではこの療法は現在やっていないということ。

・福島県立医科大学では現在は行っていないが、今後自由診療での施術を考えているということ。

 
 

ということがわかりました。

現在、樹状細胞療法を行っているのは 唯一 信州大学医学部付属病院のみのようです。(2018/7/14)

それも自由診療であるため、全額自己負担になってしまいます。(2018/7/14)

先進医療Bへの申請もすすめているということでしたが、少なくても平成29年度での承認はできないということでした。

よってしばらくは自由診療で行うということ。(2018/7/14)

しかし、信州大学では、他の大学等の施術とは少しやりかたが違っており、抗がん剤を受けながら、樹状細胞ワクチン療法を行えるということでした。

2つの医療を同時に進めるということで、効果が期待できそうです。

 
 
今後も注視していきたいと思います。

3 最新 福島県立医科大における研究2017/11/16追記

 
 

こちらで現在の最新「樹状細胞ワクチン療法」のお話がありました

現在はオプジーボとのコラボレーションで、かなりの成果を期待(ハッキリとはまだわかりませんが)できそうです

まだ研究の段階で、これから「第3相試験はランダム化比較試験」ということで、実用化はまだ先ですが免疫の可能性が広がっていくことを期待したいです

※以前の問い合わせで自由診療ができそうだという回答でしたので、患者申出療養で申請すればできるかもしれません 興味があるかたは問い合わせてみてください(代表に電話をして、「樹状細胞ワクチン
療法」を受けたいんですが・・と言ってもらえば担当につないでもらえると思います)

※2018/3/31 現在は樹状細胞ワクチン療法は中止しているということ 残念です

福島県立医科大学のHP
(連絡先)
公立大学法人 福島県立医科大学 
〒960-1295 福島県福島市光が丘1番地 TEL:024-547-1111(代表)

 
 

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コメント

  1. 金子 より:

    はじめまして、父が4型のステージ4の胃癌です。
    長野県の病院に入院していて、胃切予定でしたが、腹膜播種があり胃切は断念し、化学療法のほか、私が提案した、樹状細胞ワクチン療法を併用することを主治医に承諾していただきました。長野県なので信州大学で行おうと思いましたが、現在信州大学でも新規の樹状細胞ワクチン療法は行われていません。
    たまたま信州大学に知り合いがいたので、話を伺うと、もともと信州大学と金沢医科大学の共同研究だったが、信州大学で樹状細胞ワクチン療法を研究していたメインの教授が金沢医科大学に移り、現在は金沢医科大学の再生医療センターで新規の受付を行っているとのことで、現在そちらにかかっております。

    • 情報ありがとうございます
      信州大学のサイトを確認したところ、確かに新規患者様の受け入れを中止しているようですので、記事修正いたしました

      お父様の回復をお祈り申し上げます