薬剤師外来とは?|抗がん剤の【副作用軽減の方法】がんの再発・転移を防ぐ

medicine 抗がん剤

がん治療の抗がん剤|副作用を軽減すれば再発・転移防止にとても期待

 
 

再発・転移の概要

手術などで、がんを取ったとしても、「再発・転移」、これががんの予後(手術などの後の状態)をとても悪くしています。

「再発・転移」と言われるものは、見えないがん細胞が、近い臓器や遠い臓器にくっついて、多くは5年以内に90~95%の確率で起こり、その中でも3年以内に再発する確率は80~85%ということ。

よって、術後の指標として、3年、というのは、一つの区切りと考えて、ここを脱すれば(油断は禁物ですが)とりあえずはひと段落と言えると思います。
 

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通常手術の後は抗がん剤治療

手術の後は、目で見てがんを完全に切る (根治切除)ができても、画像検査や肉眼で はわからないような微少ながんが転移している可能性が十分あります。

自分の妻のように、それがスキルス性のものであれば、なおさら可能性は大きいと思います。

まずそれらを死滅させることが、一番の再発防止につながるため、手術後に薬物療法(術後補助化学療法)を行うことが通常のやり方です。

しかし、手術前でもつらい抗がん剤治療ですので、術後の抗がん剤治療は特につらいものになると思います。
 

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抗がん剤の副作用は?

健康な人には、この抗がん剤治療の何がきついのか、なかなかわかってはもらえないようです。

付き添っている私も妻の副作用を10分の1も理解していないと思います。

妻の副作用をなるべく理解し確認する意味も込めて、副作用の主なものを少しわかりやすく挙げてみたいと思います。
 
 

骨髄抑制

これは、大雑把(おおざっぱ)にいうと白血球が少なくなる現象。

外からのウィルスや菌などをやっつけることができなくなります。

私の妻の場合はこれが、一番きつい副作用でしょうか。

これで肺炎や、ウィルスなどによる症状がでると、いろんな治療がストップしてしまいます。

もちろん抗がん剤もストップ。

せっかく抗がん剤でがんを小さくしても、ストップしてしまうと(すぐはがんが大きくなることはないですが)影響が出てしまう可能性があります。

病気に感染してしまうと、体力も著しく(いちじるしく)減ってしまいます。

そして、せっかく小さくしたがんも、抗がん剤をやらないことで、元に戻ってしまうのでは、と思ってしまい、体も精神も疲れてしまうのです。
 
 

お腹の痛み

これはあまり一般的ではないようですが、妻の場合は強くでました。

パクリタキセルの腹腔内投与をしていたせいか、お腹の一部分の鈍痛がひどかったようです。

継続的な痛みは、精神的にもダメージが強く、簡単にやる気を失ってしまいそうになってしまいそうになるようです。

これをコントロールするのも必要不可欠ですね。
 
 

吐き気・嘔吐

これは一般的な副作用。

妻は少なかったように思えます。

痛みで相殺されてしまったのかもしれません。

(※妻から、吐き気も厳しいと言われました・・・わからなくて申し訳ありませんでした。)

しかし、これもあると、日常にはとても支障をきたします。

私も以前、医療用のモルヒネを打ったときには、これがひどかったことを覚えています。

二日酔いが特にひどく来るような状況で、トイレにも行けませんでした。

世界が常に回っているというとわかりやすいでしょうか。
 
 

脱毛

抗がん剤のS-1とシスプラチンのときは、その症状が出ることはありませんでしたが、パクリタキセルを使用したら出ました。

これも女性にはきつい副作用。

こころの準備はしていますが、突然来るととてもショックのようです。

また、脱毛した毛を片づける手間も、ショックを受けながらやるので、余計現実を受け止めならなくてはいけない儀式のような雰囲気になってしまって、とてもつらいと思います。

以前の記事にウィッグのことを書きましたが、とりあえずウィッグが第一の処方でしょうか。

知り合いの意見なども聞くと、やはり安いものはつけなくなってしまうので、懐(ふところ)が大変ですが、高いものがよいようです。

妻の場合は、20万円くらいのウィッグを買いました。

女性の髪は命と同じ、精神的な支えが必要になってきます。
 
 

便秘

便秘は少なかったように思えますが、これもコントロールしないと影響が大きい副作用です。

便秘はなにより、腸内環境が悪くなるため、免疫力低下が心配になってしまいます。

ひどいときには腸閉塞という緊急性の高い症状になってしまうため、これも浣腸(かんちょう)などの早目の手を打っておく必要があります。
 
 

感覚性の末梢神経障害

妻の場合、これはパクリタキセルの影響で出た症状でした。

指先がしびれてしまう症状で、あまりひどいと、抗がん剤をやめても、なかなかもとに戻らないということ。

これをコントロールするのは、難しいようです。

これらの複合

これらが、単発でくればまだなんとかできると思うのですが、一度に来ると我慢できなくなってしまいます。

体力と精神力、そのどちらも厳しい状況になります。

私の妻の場合は、我慢強い性格のためか、苦労しながらでもやれていますが、副作用が特にひどく出る方は、死んだ方がまし・・・というような状況になることもあるようで、ご苦労されている話をよく耳にします。

抗がん剤は、再発と転移には、まだまだ有効性が高い処置であるため、これらをコントロールする方法がとても必要となってきます。
 
 

抗がん剤の副作用軽減に光

Hope

医療NEWSというサイトの記事で下記のようなものがありました。
 

「医療NEWS」2017/7/24 の記事
【大垣市民病院薬剤部】薬剤師外来実施で治療完遂率が向上-副作用で離脱、大幅に改善

http://www.qlifepro.com/news/20170724/increase-treatment-completion-rate-by-outpatient-pharmacist-implementation.html

 

このニュースを見ると、薬剤師の方が、医師の診療前に面談し、処方のアドバイスをするだけで、胃がん術後の抗がん剤治療の完遂率(最後までやりきる率)が39.4%→82.5%になったという数字が載っています。

これは、かなりの希望の光です。

新しい手法をとりいれなくても、あいだに薬剤師のフォローが入れば、かなりの確率で、副作用が抑えられ、抗がん剤を続けていくことができるということ。

そして抗がん剤を続けることができて治療が完遂できると、それだけで再発と転移への効果はかなり期待できます。

これは、担当の先生に提案する価値は十分あると思いますし、薬剤師だけではなく、緩和ケアへの外来も効果がありそうです。

緩和ケアというと、どうしても終末期の場合のフォローということで、イメージはよくありませんが、抗がん剤の副作用による痛みなどを消してもらえるのであれば、精神的にとてもよい効果が期待できると思います。

↓緩和ケアについての詳しい内容はこちらからどうぞ
がんの療養と緩和ケア(国立がん研究センター)
 
 

再発や転移防止|自分でできること

専門的なことは、なかなか自分では難しいと思います。

先ほどのニュースにあった、抗がん剤を続けていくための薬剤師の外来などは、担当の先生に提案してできると思います。

なかなか担当の先生に気を使ってしまって言えないかもしれませんが、自分の命にかかわることです。

「誠心誠意伝える」ということを考えるようにすれば、気を遣うことも少しはほぐれますし、先生にも伝わると思います。

妻の症状などをみていますと、まずは副作用の軽減が一番だと思いました。

再発や転移防止を狙って自分達でできることは、栄養補給や、免疫力増強などいろいろな手法があります。

しかし、抗がん剤を続けているときは、それらのやる気も副作用でなくなってしまいます。
まずは、抗がん剤の副作用軽減を考えるべきだと今回のニュースで思いました。

まだ担当の先生への提案はしていませんが、これから検討してみたいと思います。
 

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参考文献:
NPO法人:キャンサーネットジャパン
「もっと知ってほしい胃がんのこと」
※数字のデータや専門的な知識については、こちらを参考にしています。

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