牛乳 と 癌 の 関係|ウシラクトフェリンの効能

千本松牛乳 食事

がんに対する「牛乳」のメリット・デメリット

 
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2017年年10月8日のプレジデントオンラインで

「牛乳」はがんを防ぐ良薬か、リスクか?

「目の前にある食べ物や飲み物は、はたして体にいいのか、悪いのか。ボストン在住の医師・大西睦子先生がハーバード大学での研究や欧米の最新論文などの根拠に基づき“食の神話”を大検証します。今回は「牛乳」。健康のために飲用が推奨されている一方で、「牛乳を飲み過ぎると、がんになる」という説も出てきています。私たちはどちらを信じればいいのでしょうか――。」

という記事を見つけました。
 

そう言えば以前、2015年10月15日発売の「週刊文春」の記事で、「乳製品をやめたらがんが治った」という記事があり、そこで牛乳が悪者(わるもの)になっていたことが記憶にあります。

今回の記事は、時期的に考えると、それに対しての「思い起こし」のような記事のように感じました。
 

プレジデントのこの記事にも書いてある通り、現在は牛乳に対する考え方も落ち着いてきて、「がん」にとって牛乳が悪いとも良いともいえないところがわかってきています。

現在「牛乳」と「がん」に関して言われていることは、
 

  • 牛乳をたくさん飲むと前立腺がんになる可能性がある
  • 牛乳を飲むと大腸がんになる確率が減る
  •  

    この2つが考えの大きな主軸のようです。
     
     

    前立線がんになりやすい

    日本の国立がん研究センターの研究では、下記のような研究を発表しています。
     

  • 結果:乳製品(牛乳だけではないです)を多く取ると前立線がんになりやすい
  • この研究の対象者は岩手から沖縄までの45~74歳男性4万3千人で9年間の追跡調査
  • 今回わかった「がん」の原因は牛乳の中の「カルシウム」と「飽和脂肪酸」
  • がんのリスクは乳製品接種グループで、一番多いグループと一番少ないグループの差は1.5~1.6倍
  •  

    と結果が出ていて、何倍もの差はあまりないですが、それなりのまとまった優位差がわかったようです。

    前立線がんと乳製品の関係グラフ

    出典:国立がん研究センター
     
     

    カルシウムと前立腺がんの関係グラフ

    出典:国立がん研究センター
     
     

    ですが、この報告の中で、乳製品を控えた方がいいかどうかは、簡単に判断しないほうがいいと言っています。

    その理由は、原因の可能性のある「カルシウム」や「飽和脂肪酸」は、骨粗しょう症や高血圧、そして大腸がんといった病気には予防的なことも報告としてあるからだそうです。
     
     

    自分も牛乳は大好きなので、複雑な思いです。
     

    参考文献:
    国立がん研究センター
    「乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がんとの関連について」
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html
     
     

    牛乳を飲むと大腸がんが抑制される

    この牛乳と大腸がんの関係は、は岡山大学の資料を見ると詳しくわかります。
    (参考文献:岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/user/mikiya/Labo%20HP/2006%20wadai%20bonyu.pdf

    この中で、国立がんセンターがん予防・検診研究センターの神津隆弘教授による、牛乳というよりは、牛乳の中に含まれている「ラクトフェリン」について研究を紹介しています。
     

    岡山大学の資料や、下記リンクの「47NEWS」の記事を見ると、どのような研究をして、どのような成果がでたかよくわかります。
    (参考文献:47NEWS:http://www.47news.jp/feature/medical/news/1220daicho.html)
    ↑2017/12/8現在は見れなくなってしまいました

    その研究概要について、下記のようにまとめました。
     

  • この研究は国立がん研究センターの研究
  • 「ラクトフェリン」とは鉄分を多く含んだタンパク質
  • 研究に使ったラクトフェリンは牛乳由来
  • 研究の対象は「直径5ミリ以下の大腸ポリープがある10-75歳の104人」
  • ラクトフェリンを1年間(3グラム/日)飲んでいたら、平均4.9%小さくなっていた。
  •  

    この5点がこの研究の概要です。
     

    また、比較グループとして、2つのグループを設けています。

    その結果は下記のとおり。
     

  • 1 ラクトフェリン飲まないグループ→6.0%大きくなる
  • 2 ラクトフェリンを1.5グラム飲んだ人→2.1%大きくなった
  •  

    この2つのグループを見てもラクトフェリンは効いているような気がします。

    今回の研究では、どのようなシステムでポリープが小さくなっているかは不明。

    その他、ラクトフェリン接種で、「NK細胞」の活性もあったことが分かり、がんに対する抵抗力も上がったことがわかりました。

    しかし、この研究は、あくまで可能性のお話で、確定的ではないということのようです。

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    まとめ

    国立がん研究センターの報告の中に、「世界がん研究基金と米国がん研究協会[World Cancer Research Fund(WCRF)/American Institute for Cancer Research(AICR)」の紹介がありました。

    それを調べてみると、主に欧米の疫学研究の結果をまとめた報告では両方の効果を指摘しています。
     

    こちらでは乳製品で大腸がんのリスクは下がるという内容の研究
    http://www.wcrf.org/int/research-we-fund/continuous-update-project-findings-reports/colorectal-bowel-cancer
    上記リンクの中の下記研究報告
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21617020
     

    そして、こちらは、前立腺がんに乳製品はリスクを高めるという内容の研究
    http://www.wcrf.org/int/research-we-fund/continuous-update-project-findings-reports/prostate-cancer
    上記リンクの中の下記研究報告
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25527754
     
     

    このように、牛乳はその「がん」も種類によって、メリットもデメリットにもなるようです。

    そして、「がん」だけではなく、その他の疾患も組み合わせると、どれが良くてどれがダメ、とは簡単に判断することは難しいことがわかります。

    結果として、「牛乳」の飲み方は、個人のリスクを考えて、適切な量をとるべきだという、普通の回答に行きつきます。

    家族や親族に前立腺がんや大腸がんの人がいないかとか、プレジデントの記事のように、幼いころは牛乳を飲んだ方が良いとか、やみくもに盲信(もうしん)せずに、立ち止まって考えることが大切だと思います。
     
     

    おすすめ記事

    ~参考文献~

    科研費
    腫瘍性血管新生に対するウシラクトフェリンの阻害機構の解明

    日薬理誌
    血管新生阻害と腫瘍抑制

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