飲酒は発がん要因、アルコール好き欧州人はリスク高い-医師ら報告
お酒で「がん」になる可能性が高まってきました
飲酒は発がん要因、アルコール好き欧州人はリスク高い-医師ら報告
とても良くないニュースです
アルコールで大腸がんのリスクが高まるというニュース
英国の研究学会である 欧州消化器病学会(UEG)が、次のような研究成果を発表しました。
平均的な欧州人の純アルコール摂取量は1日当たり20-80グラム(ビール中瓶で1ー4本)。これは「中程度」の飲酒量と分類されるに十分で、大腸がんや食道がんに罹患(りかん)するリスクが高まる
とてもがっかりするような内容です。
自分はタバコはがん(とくに肺がん)などになるリスクがあるとはわかっていました。
(▼国立がん研究センターより)
しかし、アルコールはがんリスクにとって悪くはないと思っていたのは、たぶん自分だけではないはずです。
この研究報告は、世界保健機関(WHO)のデータとも一致するということから、とても信ぴょう性がある発表ということになります。
WHOによると、欧州人の年間平均純アルコール摂取量は11.2リットル(1日当たり約30グラム)で、世界の他のどの地域よりも多かった。
WHOはまた2014年の報告書で、胃腸系の病気による死亡のほぼ4人に1人はアルコール摂取が原因である可能性があると分析していた。
ヨーロッパはお酒を飲む機会が多いので、このようなわかりやすい結果になっています
がんは人種によっても抗がん剤が効くかどうかなどの違いがあります
お酒についても同様のことが言えるかもしれませんが、日本人の場合はどうでしょうか
国立がん研究センターにお酒と「がん」のデータがあったので、調べて見ました
(▼国立がん研究センター「飲酒とがん全体の発生率との関係について」)
日本人の場合も、「1日に2合以上」飲むと影響が出てくるデータがあります
データからは、男性でお酒が2合以上になってくると、1.4倍から1.6倍になっています
2合未満であれば、「がん」になる差はそれほどありません
それでは、適度に飲めば問題無いのでは?と思うかもしれませんが、これがタバコといっしょにお酒を飲むと危険です
たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、たばこを吸わない人では、飲酒量が増えても、がんの発生率は高くなりませんでした。
ところが、たばこを吸う人では、飲酒量が増えれば増えるほど、がんの発生率が高くなり、ときどき飲むグループと比べて、1日平均2-3合以上のグループでは1.9倍、1日平均3合以上のグループでは2.3倍がん全体の発生率が高くなりました。
このことから、飲酒によるがん全体の発生率への影響は、喫煙によって助長されることがわかります。出典:国立がん研究センター
この報告からも、タバコを吸うひとは、お酒の量が増えれば増えるほど、どんどん「がん」になりやすいことがわかります
お酒は適度に2合以下で抑え、タバコを吸いたくなるかもしれませんが、タバコを止める・・・という方法で「がん」リスクを下げるしかないようです
この悲しい事実は、今後お酒を飲む方に多大な影響を与えそうです。 以上
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